含み益、含み損
不況になるとFXでは、かなり売りにくくなるという話をよく耳にします。
なぜなら、それは為替の変動が大きくなり易いからです。
為替相場が安定しているときには、それほど各通貨の値もそうは動きません。
ただ緩やかに上昇や下降を繰り返すだけです。
そんな時は、トレンドの変動がどちらに転がるのか読むのは、容易でもありませんがさほど難しくもありません。
一方、不況時には、いつどうのように変動するのか予想がつきません。
例えば、リーマンショックのような時のような場合もありますから、信じられないような反発を見せる事も結構ありえます。
つまり、不況時には所有している外国為替をいつ売ればいいか、なかなかタイミングが掴めないのです。
しかも、そのタイミングを躊躇させる要因があります。
それはFX用語でいう「含み益」、「含み損」です。
この2つの言葉はFX用語ですが、FX用語以外でも使われるので、すでに知っている方もいることでしょう。
含み益とは、まだ売買をしていない状態での見込みの利益、含み損は見込みの損失です。
例えば、1ドル=95円の時に1万ドル購入したとします。
それが現在1ドル=94円という状況で、まだ所有していたとすると、
(95円×1万)-(94円×1万)=-1万円
で1万円の含み損という事になります。
このように現時点では確定していないが、これだけ得(又は損)をしていますよ、というのが含み益、含み損なのです。
今後どう値動きするかは読めず、又確定もしていませんが、既に利益を得た、損失を被ったような気分なってしまいます。
この場合、後者(含み損)はまだいいのですが、前者(含み益)が意外と厄介なのです。
なぜなら実際には確定していないのに、得した感覚でいるので、なかなか利益を確定させることがでなくなりがちなのです。
例えば、ちょっと値が下がっても「まだ大丈夫だから、また上がるのを待っておこう」という気持ちになってしまうのです。
つまり、油断してしまいがちなのです。
しかし、不況時には、これが一番危険なのです。